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台湾視察報告その2

5月3日(月)晴れ 気温24℃ 午前10時20分訪問 ハンセン病療養所
APGN主催でLoSheng Sanatorium(台湾ハンセン病療養所・楽生院)を訪ねる。
日本の植民地時代に「台湾総督府癩療養所楽生院」として1930年に開設された楽生院には、現在238名のハンセン病回復者がここで生活している。2005年10月の東京地裁において台湾原告勝訴の判決が出され、日本政府はハンセン病患者に対する隔離政策の間違いを認め台湾政府も日本の判決をみて、生存患者27名に賠償金を支払った。賠償金は隔離期間の長さによって違うが、最高でも220万元(660万円とのことである。
私は約17年前に韓国の山奥のハンセン病の村に道路つくりのボランティアに行ったことがハンセン病との関わりであるが、日本政府は明治40年から平成8年まで「らい予防法」を根拠に徹底した隔離政策をおこなって患者に対する差別と人権を踏みにじる行為をおこなった。そもそもハンセン病は伝染力の弱い病気であるのに、当時の日本政府は、家族に発生すると一族の恥という世論を作り上げ断種の手術や堕胎が行われた。子供が生まれるとその場で母親が赤ちゃんを殺したという悲惨な記録もある。
さて、この療養所は、地下鉄工事のために強制的に立ち退きを迫られて、ハンセン病の回復者が立ち退きに反対して闘っているところである。今日の通訳の張建元さんや施設案内をボランティアでやっていただいた宗田昌人さんもハンセン病回復者の方々とともに強制立ち退き反対を支援している方である。
現在でも地下鉄建設のために山を切り開いて危険な工事を続行しているが、
ハンセン病で人権を踏みにじられ、地下鉄工事のために長年住み慣れたところを強制的に追い出されるということは許しがたい。
《右からLo-Sheng楽生保留自救会の理事長の李添培さん、奥山杉並区議、吉川、宗田さん》
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《楽生院で暮らしているハンセン病回復者の方々にお茶をご馳走になりました》
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《ハンセン病隔離政策によって、一生出られずにここで櫓を組んで火葬された人たちの火葬場の跡》
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《楽生院の旧診療所における資料館にて、日本から支援に来た方々のメッセージ》
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5月3日(月)午後3時30分ごろ台北県新荘市民代表会(市議会)を訪問。
新荘市公所(新荘市役所)の主計主任の許宏昌さんと面談
台北県が直轄市(政令市)に格上げすることに伴い、県下の29の市長や市議会議員は失職することになる。これは法律で決められたので、地方もそれに従うことになる。今年の12月25日からは一般市の市長は政令市長から任命される行政区長になり、新荘市民代表会(市議会議員)は月報酬5万元(約15万円)が無給の「諮問委員」になる。相当に怒りの声が地方から上がったようだが、日本では考えられないことをやってしまうのが台湾や韓国の政治である。
なお、新荘市議会は日本の市議会と作りは一緒であるが、本会議場にパソコンの持ち込みや、態度表明が議員ごとに電光掲示板で表示されるようになっている。
《新荘市議会本会議場》
IMG_2160.jpg

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5月3日(月)午後4時20分 台北県議会を訪問
面談者:林新欽さん(秘書長、元県議)
    許主峯さん(社団法人 台北県愛郷協会 理事長)
法律により、台北県(人口380万人)が今年の12月25日から直轄市の「新北市」になる。現在の議員数は65人であるが、直轄市になると原住民枠が一人分増えて66人になる。議員報酬も県議よりも直轄市の議員の方が上なので、月収8万元が12万元にあがる。さらに、直轄市になると国に行っていた税金が県と市町村の税収に振り分けられて県全体では約2倍になるとのこと。
直轄市に格上げ合併の要件は、①人口200万人以上、②合併計画書が県議会で議決されていること。③行政院(国会)で承認されること。の3要件であるが、これでは、地方の市議会が反対しても合併は推進されてしまう。
さて、台北市と高雄市は当初から直轄市(日本の政令市より権限があり、東京都のような存在)であるが、このほど法律が改正されて、台北県が新北市、台中市と台中県が合併して直轄市の台中市になり、台南市と台南県が合併して直轄市の台南市になる。
台湾では、既存の2つの直轄市(台北市、高雄市)と今回合併する3つの直轄市の合計5つが12月25日に誕生することになる。現在、合併する県・市では11月27日の投票日を待たずに市長や議員のすさまじい事前の選挙活動が行われている。事前ポスターやチラシ配布、個別訪問の規制がないので、町の目立つところに巨大なポスターや電柱やバス停の案内版に広告料を払ってポスターがバンバン貼られている。これは相当にお金がかかると思って、通訳の張さんに実情を聞いたらば、一般市民はお金がかかりすぎて選挙に出られない。供託金も直轄市議選挙で20万元(60万円)こちらの物価を考えると120万円以上で、一定の票を取らないと没収される。何よりも事前運動で現金が必要なので、お金持ちしか選挙に出られないとのことであった。
なお、面談した秘書長(議会事務局長)の林さんは元・県議だったが選挙にお金がかかりすぎるので、行政試験を受けて役人になったとのこと。議会事務局の職員数は議員65人に対して92名(運転手も含む)
《町のなかの巨大な選挙ポスター》
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台北県議会の林(秘書長)と会談
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《台北県議会の本会議場》
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5月4日(火)晴れ 気温28℃ 朝9時~10時30分
台南市億載国民小学校訪問、※面談者敬称略
面談者:呉文賢(校長)、林勇成(教務主任)
黄乾火(台南区扶輪社・前社長、元校長)
生徒数が全校で2,478人。1年生は29人学級、2年生以上は35人学級で編成されている。先生は180人。台南市には49の小学校がある。
台湾で特色ある学校経営ということで全国5校に選ばれた優秀な小学校。環境教育やロボット、パソコンなどに力を入れていて、国際的なロボット競技でカナダ、アメリカ、日本などを相手に優勝した。環境においても表彰の9つの基準を全てクリアーしたのは全国でもこの小学校だけ。学校は自然エネルギーや水の循環利用など学校現場の声を聞いて台南教育庁が2003年に設計・建築したが、校長の子供たちや先生の意見を十分の取り入れてある。
《間仕切りがないオープンスーペースの教室、私たちの後ろが教室》
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《グランドは芝生で小鳥が集まるように植栽》
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5月4日(火)午後2時~2時20分 台南市政府(市役所) (敬称略)
面談者:台南市政府 副市長 洪正中
実質的な話は特になく、表敬訪問のような感じであり、詳細は台南市議会での話しが主である。
《洪副市長から記念品をプレゼントされる》
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5月4日(火)午後2時30分~4時ごろまで 台南市議会
面談者:黄恭喜(秘書長・・議会事務局長)、黄灼坤(秘書室庶務課・通訳)
    張さん(日本の窓口職員)、その他、2人の女性職員
台南市議会議員は41名、台南県議会議員は50人で、今回の合併で91人の定数の「直轄市の台南市」になる。合併により直轄市になるので議員報酬は値上がりして、法律で定められた10万元/月(30万円)と秘書給料24万元/月(72万円)が支給されることになる。議会事務局職員は現在の台南市に25人、台南県に29人の54人である。新しい地方政府と議会は台南市と台南県の中間地点が候補になっている。台南市と台南県が合併することにより、県下の市民代表会議(日本の市町村議会)はなくなって約300人の議員が失職する。公務員法で議会事務局の職員は首が切れなので、行政府に移行することになる。
本会議場にパソコンの持ち込みは自由であり、各議員席には電話が置いているので、何のために電話を使うのかと聞いたら、議長から議員へ説得の電話や行政局長などから、何とか了承してほしいという依頼の電話が本会議中にあるとのこと。議員から電話を外にかけても良いし、携帯電話で議会中に話しても良いが、議員が電話を使うよりも、議長や執行部からの調整電話のためということ。なお、議長は4年任期で4年間は同じ議長がやる。市長が提出した予算案をそのまま可決することはない。必ず議会として修正案を出して全会一致で修正案を可決する。そのための取りまとめをするのが議長の役割であり各議員からの予算修正を取りまとめる能力が議長に求められている。
日本の地方議会の多くが、首長の提出当初予算を丸呑みするのと違い、議会としてチェックをおこない、必ず修正案を議会として出すが、予算を増やすことはできない。増加したい場合は、次の議会で議員提案して可決のうえ予算を獲得できることになる。その間の執行部とのやり取りは政治家の仕事とのこと。
なお、議会棟には一人ひとりの議員に対して「研究室」が設置されていて、写真のようにホテルの感じでベッドとトイレ、机が設置されて泊れるようになっている。《議員の研究室》↓
IMG_2259.jpg

議員年金については、国会でも議論されたが、市民意向で年金は支給されない結論とのこと。実質的な議員報酬は「調査研究費」という名目で10万元(30万円)支給されるが領収書の提出は不要だが、所得税はかかる。また、秘書給与の24万元(72万円)は何処の、誰に、何人に支払ったということを様式に記載すればよい、家族が秘書でもよいとのこと。秘書給与のピンハネはないのか?という質問については、台南市議会ではないと思うが、他議会では問題になったところもあるようだ・・・。と笑っていた。
(本会議場と電光掲示版》
IMG_2255.jpg

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以上、今回、4月25日~5月4日までの台湾視察報告を簡単であるが、ブログで取りまとめた。5月5日には台南市長候補者の選挙事務所や市議会候補者の選挙運動などを見させてもらった。


今回の視察先では、こちらからの簡単な手土産の数倍ものお土産をいただいてしまい大変恐縮している。出発に先立ち、日本の交流協会や台湾交流協会にお世話になりました。何よりもインターネットで日程調整をしていただいた台湾の各市議会、県議会、学校の窓口の方々に御礼を申し上げます。また、地球温暖化により海面上昇で危機に陥るツバル国の首相もAPGN会議にパネラーとして参加しましたが、APGNの実行委員やボランティアや通訳の方々、本当にありがとうございました。この会議の参加をきっかけにして私の台湾視察の旅が実現しました。その結果、予想を超えて台湾の政治事情や人々の暮らしについても認識を深めることができました。関係する全ての人々に感謝を申し上げます。
           2010年5月9日    吉川ひろし(千葉県議会議員)

| 吉川ひろしのメモ帳 | 10時45分 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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